他社のために市場を開拓しようとしている人の物語

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お世話になっている知人が、なにやら新しい市場を開拓しようとしているらしい。ただし他社のために。それでも人の健康や寿命に関係する内容が面白くも興味深く惹かれてしまったので、簡素に紹介したいと思う。

フリーランス100年物語「他社のために市場を開拓しようとしている人の物語」

その人はフリーランスではなく経営者(正しくは経営者の夫であり経理担当みたいな)ではあるが、保守的ではなくアグレッシブに挑戦しようとするところが、自分と似ている。

京都のとある企業の社長に紹介されたその人は、2018年までは東京のある企業に所属していた。恐らく大卒しか入社できないであろう企業で、「日本を動かしてやるぞ!」くらいのやりがいと実務を持つことができるであろう企業だ。

しかもその人は、それなりに責任を求められる立場にあったので、言ってみればエリートだ。ちなみに年齢は自分よりも20歳以上年上だ。

そんなエリートが、今やほとんどうまくいっていない会社の、経営者の夫として活動している。勤めていた会社の言いなりになって一生を終えるよりも、何かに挑戦しようということで、今に至るみたいだ。

決して左遷されたりクビになったわけではない、ということだけ記しておく。

市場の開拓

市場とは、開拓とは、というようなありきたりな説明はここでは省く。

その人が開拓しようとしている分野は、大きなカテゴリで言えば食、そして食の中でも「健康」に関係する分野だ。

そもそも今やうまくいっていない会社というのが食に関係する会社で、開拓しようとしている市場も、これまでに行ってきた食の事業がなんらかの形で縁となり実現しているようだ。

ただ単純に、利益のためだけに市場を開拓しようとしているのではない、という旨が見て取れるので、そこにも自分と同じ匂いを感じ取ってしまった。

人の健康のために

では具体的に、「食の世界」にて何を広めようとしているのかは、それをここで書いてしまうことで、その会社の今後に関わってくるかもしれないので伏せておく。

そして今後の話の中で、「具体的なものを書いていいよ。」と言われたそのときには、広報の念も込めて書いてみることにしよう。

とにもかくにも、「人の健康のために」という点が相当に好感を持てる要素になっている。健康を裏付けするための調査を行っているのも、見逃せない点だ。

ただ一つだけ、理解し難い面もある。

それは「他社のための市場開拓」となり得る、ということだ。

他社のために

人の健康のために、という大義名分はお世辞抜きで素晴らしいと思う。誰だって健康でいたいだろうし、そのための食品やら療法やらが散乱しているのが今の世の中だ。

しかし「他社のために」というのは、中々に理解し難い。自社がうまくいっていればわからなくもないが、うまくいっていないときに他社の成功のために動く、というのは中々できることではない。

しかも既に動き始めているのだ。他社は東京ではなく関西にあるので、首都圏の営業担当としてあちこちを廻り始めているそうだ。

それでも話を聞いていると、結果的には自分のため、自社のためになる、ということがわかってきた。

他社の役員となり報酬を得る

よくある話で、他社の弱みとなる部分、もしくは何らかの理由で行動に移せない部分を代わりに請け負うことで、結果が出ればそれに見合った報酬を得る。

自社で全てを完結出来ない、もしくはさせるつもりもない企業が、昨今は増えてきている。様々な面で「多様化」を求められる現代において、自社では出来ない部分だが必要不可欠となる部分を他社に依頼する、というのはもはや当然のことだろう。

フリーランスとしての自分の仕事も、ほとんどそれに当たる。自社ではwebに関する業務ができないので、代わりに行ってくれる人材が欲しいとなったときに、重宝するのが自分のような存在なんだろう。

営業という役回り

話は戻して、その人が他社の代わりに行っているのが、商品を広めると共に価値を説明してわかってもらうための、営業という役回りだ。

その人自身の会社も食の会社なだけに、食品関連の商品を広めたい他社にとってみれば、これほど有難い存在もないだろう。

今日も午後からこちらの事務所に来社する予定だったうえで、午前中に別の区のそれなりに大きなデパートへ、営業に行ってきたらしい。しかも感触は抜群によかったらしく、全店舗で扱ってもらえることになったそうな。

商品の価値が良かったのか、その人の営業力が良かったのか、はたまたその両方か。

どっちにしても、営業という行為やその役回りが嫌いな自分にとっては、他社の商品を他社に売り込みに行き、結果第一段階だが成功するということは喜ばしいことだ。

苦手な部分の代行

そういえば、12月からアルバイトに行っている制作会社も、その制作会社が苦手な営業という部分を、大金を叩いて他社に依頼することとなったみたいだ。

1月某日にはその営業代行会社へミーティングに行ってきたが、10期以上続いているらしく、ということは売上や利益といった面で成長もしているのだろう。スタッフの数もそれなりに抱えているようで、なんならそのスタッフ全員との顔合わせの機会も作って頂いた。

そんなこんなで、アルバイトに行っている制作会社が得ることになる案件を、自分が受け持つことになるかもしれないと考えると、自然と責任感や、新しいことに挑戦できるんだ、という気持ちが湧いてくる。

こういう感情が、今回の記事のメインとなる人の感情と、共通項となる部分なのだろう。

ときには保守的に、ときにはアグレッシブに。

他社(他者)のために動けるうちは、まだ自分が追い詰められていない状況だということ。だから、願わくば自分も含めその人も、そして周りの人も。自分のためだけではなく他社(他者)のために何かができる、という状況を保ってほしいと思う、今日この頃だ。

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